西浦焼(にしうらやき)A
口径14.5p 高さ約29p 明治時代 (約110年前)
西浦焼の代表的なテクニックとして、釉下彩(ゆうかさい)という技法(ぎほう)があります。これは、釉薬(ゆうやく)の下に絵付けをするので、表面がこすれても絵が剥(は)がれることがありません。そのため、高級なやきものとして人気がありました。特に西浦焼は絵具をスプレーのように吹きかける方法でやわらかなグラデーションをつけ、彫刻(ちょうこく)などの装飾(そうしょく)と組み合わせることによって、美術品として高い評価(ひょうか)を得(え)ることに成功しました。写真は筒形(つつがた)の花びんに、秋海棠(しゅうかいどう)の花と葉の透(す)かし彫(ぼり)を貼(は)り合わせた、見事な品です。

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